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鳥獣戯画

こんにちは、スタッフHです!

突然ですが、私は『鳥獣人物戯画(いわゆる鳥獣戯画)』が大好きです。

ウサギとカエルとサルのドタバタ元気な様子、「なんか楽しそう」なゆるっとした空気、良いです。ラインスタンプ『ゆるっと鳥獣戯画』も愛用中。

そんな『鳥獣戯画』が、大阪の中之島香雪美術館で開催されている特別展『明恵の夢と高山寺』見られるというので、行ってきました!

大阪・中之島香雪美術館

中之島の双子ビル、フェスティバルタワーはハイジーの事務所、すぐ近く。
中之島香雪美術館はその西側、ウエスト4階にあります。

ビルはスタイリッシュで、めちゃくちゃカッコいいです。大半はオフィスが入っているのですが、地下や2階のフロアは飲食店メイン。休日でも、人が出入りしています。

このロビーは、平日はビジネスパーソンで賑わっているのですが、私が訪れたときは日曜だったので静かでした。なんだか贅沢な気分です。

中之島フェスティバルタワーのロビー

特別展『明恵の夢と高山寺』

中之島香雪美術館で開催中の特別展、『明恵の夢と高山寺』。
鎌倉時代の高山寺の高僧、明恵(みょうえ)の人物像を彼が残した「夢記(ゆめのき)」をもとに読み解いていこうという試みで、 高山寺が所蔵する『鳥獣戯画』も特別公開されています。

『鳥獣戯画』は、甲・乙・丙・丁の4巻あり、現在、甲巻と乙巻が展示されてます。(4月16日からは、丙巻と丁巻が展示されるとのこと)

明恵の夢と高山寺 ポスター

有名な、ウサギとカエルとサルの絵は現在展示中の甲巻です。
壁に長い絵が展示されているので、歩きながら戯画を楽むスタイルです。
「あ、サルがいたずらしてる」
「ウサギのテンションが高い」
「なんかモメてるなあ……」
などなど。彼らが何をしているのか、想像しながら鑑賞すると楽しいです。

特設ショップにも、鳥獣戯画のグッズがたくさん! ステーショナリーやパッケージにカエルたちが印刷された『おたべ』などもありました。ファン必見です。

明恵の夢と高山寺 ちらし

展覧会のタイトルになっている明恵は、釈迦に強い思慕を抱いていたひと。インドに行きたかったけれど生涯その願いは叶わず、憧れと尊敬の念から釈迦に近づきたいと右耳を切り落とした(!)のだとか。

明恵は、19歳から晩年の58歳まで見た夢を記した「夢記」を残しています。
人の見た夢の話ほど面白くないものもない(往々にして……)、と思うのですが、明恵の夢記は弟子たちに「早くシェアしてください!」と懇願されていたのだとか。

夢も明恵には修行の一環で、愉快なエピソードなどではないのですが、それでも他人に内容の共有を求められるほど明恵はエンターテイメントとして人を魅了するような言葉の使い手だったのではないのかな、と勝手に想像しました。

明恵は明るい月をみてこんな和歌を残しています。

 あかあかや 
 あかあかあかや 
 あかあかや 
 あかあかあかや 
 あかあかや月

よっぽど明るい月だったのでしょう……しかし、「冒険したなあ」と思わずにはいられません。

常設展 茶室「中之島玄庵」

香雪美術館の「香雪」は、朝日新聞創刊者の村山龍平の号。特別展の他に、村山龍平に関する展示も見ることができます。

茶室 玄庵

印象的だったのは、茶室「玄庵」を再現した空間です。

村山龍平は茶道も嗜んでいて、この「中之島玄庵」は旧村山家住宅に建つ茶室を復元したもの。
ここだけ写真撮影OKで、傍にベンチが設置されているので座って茶室を眺めることができます。朝と晩、四季で変化していく時間のうつろいが映像と照明で表現されていて、ずっと座っていても飽きません。

木漏れ日の中に座ってるようで、落ち着く空間です。

この茶室を出た先のショップで、茶筅や茶碗などお茶を点てるのに必要な簡易茶道セット一色が販売されていました。(さすが!)


『明恵の夢と高山寺』は、現在開催中。
前期と後期で見られる『鳥獣戯画』の巻が違うので、ご注意ください。
ウサギ・カエル・サルが見たい方はお早めに!

中之島香雪美術館 月曜休館/10時〜17時まで
特別展『明恵の夢と高山寺』
2019年3月21日〜5月6日(前期:3月21日~4月14日 後期:4月16日~5月6日)

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