こんにちは! スタッフHです。
京都祇園のライカギャラリーで開催中の、『ハービー・山口の写真展「時間(とき)のアトラス」』を見てきました。(2019年5月23日まで)
額の中に、一見するととても似ている2つの写真が並んでいます。しかし、もちろん同じなんてことはない。よくよく見ると、状況や場所、時間は全く全く異なるものです。
これは、安全な東京の朝の兄弟と、パレスチナの難民キャンプで過ごす兄弟の対。国籍は違えど、一見すると微笑ましい兄弟の交流です。
けれど、彼らのバックにあるものは大きく異なる。
何が違うのか、そしてなぜ山口さんはこの2つを並べたのか。
同じ額の中に収められている2つの写真は、並べられることで新しい何かを生み出していて、「これはなんだろう?」と考えてしまいます。
アトラスとは、 《天空を双肩にかつぐ大力無双の巨人》の名前らしいです。味わい深いタイトルですね……。
祇園のライカギャラリーには初めて行きました。
暖簾に、ライカの真っ赤なロゴがひらひら揺れているのが良い感じ。
作品数も多くはないので、気軽に見られる写真展でした。
タイトル: 時間(とき)のアトラス
期間: 2019年2月23日(土) – 5月23日(木)
会場: ライカギャラリー京都 (ライカ京都店2F)
京都市東山区祇園町南側570-120
Tel. 075-532-0320
ちなみに。
ハービー・山口さんの作品で個人的に印象に残っているのは、数年前に阪急うめだ本店で見たCharさんのポートレイトです。
余白が多めの構図で、空間に漂う紫煙がめちゃくちゃカッコよかった。