Googleフォントは無料で使用でき、ダウンロードでもWEBフォントとしても使用できるのでとても便利なのですが、あまり美しくないフォントも多いので、使えるフォントをセレクトするのが難しいのも事実。
そこで、以前このg-logで「企業サイトでも使いやすい おすすめGoogle Fonts」という記事で、Googleフォントの中でも間違いがなく汎用性が高いフォントをご紹介しました。
今回は一歩進んで中級編!
前回の記事のものほど汎用性は高くないかもしれませんが、使う企業や使い方によってバチッとハマると魅力がある、ちょっと個性的なおすすめGoogleフォントを3つご紹介します。
1. カチッと&曲線美『Ropa Sans』
最初に紹介するのはこれ、『Ropa Sans』。
フォントの縦部分のラインがかっちり直線になっていてしっかりしている。それでいながらカーブ部分は出口でちょっと絞られていて直線に近づいているという、ちょっとした個性が光るフォント。それがこの『Ropa Sans』。
かちっとしたサンセリフ書体でありながら明るく柔らかい美しさがあります。
↓左がRegular、右がItalic です。
Regularのほうは「g」が特徴的でかわいいですね。
Italicのほうの「g」はまた違うかたちで上部の丸が一周して直線と合流する部分の切り込みがかなり深い。ちょっとクセが強く、好き嫌いが分かれそうです。
しかし、「l」がしれっとカーブしているのが、なかなかおしゃれで気に入りました。Italicは「g」だけではなく「a」の切り込みも深い。
「e」のカーブはかわいこぶっていて、けっこう目立つので使用するアルファベットによっては印象的なタイポグラフィが組めそうです。
ウェイトが1種類しかないのが難点ですが、Regularなら、ちょっと堅めの企業サイトでも、やわらかめなサイトでも使えそうですね。
そうそう、この雰囲気どこかで見たと思ったら、松永真さんによるロゴタイプの名作「スコッティ」(素晴らしいロゴです)に「s」と「c」がちょっと近い!
↓左がRopa Sans Regular、右がスコッティのロゴ。
2. やわらかいインパクト『Rajdhani』
この『Rajdhani』の製作者はIndian Type Foundryと記されていますが、インドのフォントメーカーでしょうか?(Rajdhaniという急行列車がインドにあるみたいです)
これもしっかりした直線と大きな丸みで構成されています。丸みが大きいので可愛さがあり、四隅のうちaやgでは一箇所だけ丸まっていないのが目立っていて、それがこのフォントの個性となってますね。
「Ropa Sans」と比べると単純で、美しさでは劣るかもしれませんが、その分インパクトがあるのでちょっとしたロゴなんかで使いやすいやすいのではないでしょうか?
強さやシンプルさをアピールしたい場合のワンポイントタイポグラフィにも最適ですね。
↓左がSemiBold、右がLight です。
このシンプルさとあっけらかんとした感じがいいですね〜。
特にLightだとグラフィカルなイメージが演出できそう。
ただ、いささか単純すぎるきらいがあるので乱用するのは控えたほうがいいかもしれません。使いすぎると知的な感じにはならないかも。
3. 四角!な『Teko』
最後は『Teko』。「Rajdhani」と同じフォントメーカーによる書体のようです。
こちらは角丸カーブの半径が小さいのが特長。
上記の「Rajdhani」と違って直線ばかりが目につきます。
角丸はあるのですが、ここまで曲線が少ないと四角感がすごい。
斜めラインのないアルファベットが続いている部分をみると箱がならんでいるだけに見えるので、読ませたい文章に使用するのは避けたほうがよさそう。
むしろ、それを逆手に取って長めの文章を模様のように小さく使うというのはどうでしょう?小さくなると長方形が並んでいるだけの印象になって面白い。(なんか、ラーメン鉢の模様に見えてきます…)
短くシンプルに使うとどうでしょう?
↓左がSemiBold、右がLight です。
あまり美しいとは言えず、雑な感じになってしまいそう。
ちょっと注意が必要ですね。
今回は、ハイジーおすすめのgoogle Fonts、個性的な3つを紹介しました。
上手く使うと魅力的なものばかり。デザインの表現意図にあわせて試してみてください!
Comments are closed.