現在、展覧会『怖い絵展』でにぎわっている兵庫県立美術館。
休日には、駐車場もすぐ満車になり、チケットを買うだけで想像を絶する長蛇の列に並ばなくてはならないほどの人気ぶりです。
しかし、兵庫県立美術館にはそんな列に並ばなくても楽しめる屋外展示の彫刻作品があります。
ヘンリー・ムーア『ゴスラーの戦士』
ヘンリー・ムーアの作品は、人物を抽象化した曲線が美しい。
この『ゴスラーの戦士』は、何を表現しているのでしょう…?
「ゴスラー」はドイツの都市のようで、第2次世界大戦後はイギリスの管理地となったとのこと。(ヘンリー・ムーアはイギリスの彫刻家です)
戦士ですから、足元に置いているのは盾だと思うのですが、なぜ足元に置いているのか?
戦う気がないんでしょうね(たぶん…)。
オシップ・ザッキン『住み処(すみか)』
ザッキンは、ロシア出身のキュビズムの彫刻家。
いかにもキュビズムらしい、多面的な立体構造ですね。
男女(?)のまわりをカクカクとした立体が絡み合っています。
住み処という雑然とした立体に絡みつかれている、囚われている、といった印象を持ちましたが、ザッキンの狙いはどうだったのでしょう…?
しかし、せっかくのムーアやザッキンの作品ですが、ほとんど見向きもされていません…。
立ち止まって見られていたのは、こっち↓
ヤノベケンジ『Sun Sister』
でかいです。6mあるらしいです。
しかし、ヤノベさんの造形センスはホントに愛らしい。
ここを通る人はみな目をとめていました。
そうそう、兵庫県立美術館は安藤忠雄氏の設計です。
屋外展示の彫刻を探しながら、安藤建築の中を歩いているだけでも楽しいのです。
以上、中に入らない兵庫県立美術館の楽しみ方でした。
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