自社のロゴマークやカタログ、WEBサイトなどのデザインに不満があり、
デザインの発注先をなんとかしたいけれど、どうしたらよいのかわからないという方は多いのではないでしょうか?
今回は、デザイン業者選びのポイントについてお話します。
デザイン制作会社の種類
デザイン制作を発注する先は、大きく以下の3パターンが考えられると思います。
- 広告代理店
- 印刷会社
- デザイン事務所
広告代理店に発注するメリット
デザイン制作だけではなく、雑誌広告などの媒体をあつかったり、マーケティングに長けていたり、キャンペーンなどを一手に取り仕切ることができるのが広告代理店です。
大手の代理店になると、宣伝活動を戦略的に行なうためのノウハウとその各ジャンルのプロを有しています。
デザイン制作自体は、外部ブレーンや内部の制作部門などを使い、チームを組んで制作にあたります。
印刷会社に発注するメリット
大量のカタログやチラシの印刷と同時にデザイン制作まで行なえるのが強み。多くの場合は、営業担当がつくので、まとめて相談できるといったメリットがありますが、作業を行なうデザイナーと直接やりとりをすることは少ないと言えるでしょう。
会社によっては内部の制作部門にデザイナーやDTPオペレーターを多数抱えているので、人海戦術が必要な何百ページもあるようなカタログを制作する場合にも強みを発揮します。
デザイン事務所に発注するメリット
媒体をあつかったり、印刷までは行わない分、デザイン力が勝負。
本当にデザイナー個人の実力や経験に大きく左右されるので、しっかり見極める必要があります。
小さくても企画提案からコピー提案、撮影ディレクションまで総合的に得意なところから、DTPデザインに特化しているなどスタイルはさまざまなので注意が必要です。
また、事務所の規模にもよりますが、営業担当を置いていないことが多いので、ディレクターやデザイナーと直接やり取りを行なうことになります。
では、デザイン発注先をどうやって見つけるか?
デザインの発注に慣れていない場合は、どんな人がいいデザイナーなのか?自社にピッタリなデザイナーとはどういったタイプなのか?
なかなかピンとこないと思います。
以下に、段階ごとの判断基準をあげていきます。
まずは、WEBサイトで探す
紹介などでない場合は、ほとんどの方がWEBで検索して探すと思います。
まずは、各デザイン会社のWEBサイトの第一印象をしっかり覚えておきましょう。
“顔”であるWEBサイトの雰囲気が良くないと感じたら、その会社の制作するデザイン物も同じだと考えていいでしょう。“顔”の印象が良くないのに発注したら制作したものがいいと感じるなんてことは、ほぼないと思っておいてOKです。
第一関門の印象がよければ、次にそのサイトの作例などから、デザイン会社の得意分野や特色を見てください。
特定のジャンルに特化したところや、平面グラフィックからWEB制作・動画制作までマルチにこなすところなどさまざまなので、自社が必要とするデザインがこなせそうか判断しましょう。
最後はデザイン自体のセンスが合うかどうか。
プロである以上さまざまなタイプのデザインを仕上げることもできますが、やはりデザイン会社ごとの傾向はあります。作例ページに気に入った作品があるかどうか、それも大事な判断基準です。
会って話しを聞いてみる
WEBサイトをチェックして気になる制作会社があれば、問合せフォームなどからコンタクトをとってみましょう。
そして、一度直接会って話しを聞いてみることが肝心です。
その際に、自社の課題や想い、やりたいことをぶつけてみましょう。その際の反応ややり取りが発注への大きな判断基準になると思います。
要望を聞くだけのイエスマンでないか?
依頼主の要望をよく聞くことを重視するあまり、その内容の通りに制作しようとするデザイナーもいるでしょう。
しかし、依頼主はデザインのプロでない以上、その通りに制作していてはいいデザインはできません。
要望や説明に対して、しっかりした質問や“つっこみ”があるかどうか。
自分の意見や提案を交えて議論できるデザイナーが本当に手を抜かない一所懸命なデザイナーと言えます。
現状分析や改善案に説得力がありそうか?
自社の課題を説明した後は、その場で改善点などについて意見を求めてみましょう。
経験があり、論理的な思考ができるデザイナーなら、問題点や改善するための仮説などの話しになるでしょう。
メールでのやり取りが丁寧か?
遠隔地などで、メールのやり取りで判断するケースもあると思います。
その場合でもメールでしっかり詳細まで想いを伝えて質問してみましょう。
いいデザイナーなら面倒臭がらずにしっかり対応してくれるはずです。
いざ、発注へ!
上記のようなやり取りを経て、建設的なキャッチボールができて信頼に値すると感じたら発注してみましょう。
デザイン制作はキャッチボールの連続です。デザインのセンスはもちろん、そういったコミュニケーションがうまくできると感じられることが重要です。
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