こんにちは、スタッフHです。
さて、前回の記事Googleアナリティクスの コンバージョン設定〈前編〉ではGoogleアナリティクスのコンバージョン設定のうち、「到達ページ」と「滞在時間」をご紹介しました。
今回は、残りの2つ「ページビュー数/スクリーンビュー数」と「イベント」の設定方法をご紹介します。
目標(コンバージョン)を設定
では、早速設定していきましょう。
管理 > ビュー > 目標 を選択。
新しい目標 を選択します。
[3] ページビュー数/スクリーンビュー数を目標とする場合
1セッションあたりのページビュー数、アプリの場合はスクリーンビュー数を目標とします。設定したビュー数が表示されれば、目標達成です。
「目標の設定」で、「カスタム」を選択します。
「続行」をクリックで、この項目はOK。
「目標の説明」では、「名前」(任意でOKです)を指定し、「タイプ」では「ページビュー数/スクリーンビュー数」を選択します。
「続行」をクリックして、この項目も完了です。
最後は「項目の詳細」。
目標とするビュー数を指定し、「保存」クリックで設定完了です!
[4] イベントの発生を目標とする場合
動画の視聴や資料のダウンロード、バナー広告のクリックなど、ユーザーのアクションを目標とし、計測する場合です。
今回は、「動画が再生されたらコンバージョン達成」として設定していきます。
イベントの発生を計測する場合、HTMLの測りたい要素の中にトラッキングコードを設置する必要があります。以下の例では、「onclick」から始まるのがトラッキングコードです。
<a href=”リンク先URL”><img src=”play_button.jpg” alt=”店内ムービー再生” onclick=“ga(‘send’, ‘event’, ‘カテゴリ’, ‘アクション’, ‘ラベル’, 値);”/></a>
ここでは仮に、再生ボタン「play_button.jpg」のimgタグ内にトラッキングコードを設置し、ボタンのクリック数を計測できるようにしました。
このとき、トラッキングコードを設置するのは<a>要素内でもOKです。
各要素の意味は、以下をご覧ください。
onclick [必須]
JavaScriptで「クリックした時」に呼び出される処理。計測したい用途に合わせて、変更可能です。
ga(‘send’, ‘event’ [必須]
計測のために必要な記述なので、変更しないでください。
カテゴリ[必須]
イベントを区別できるための名前を記述します。(例:movie、PDF、link 他)
アクション[必須]
ユーザーのアクションを記述します。(例:play、click、download 他)
ラベル[任意]
イベント固有の名前を示します。細かく分類したい場合に記述しておくと便利です。(例:ムービーA、ムービーB 他)
値[任意]
イベントに数字を割り当てる場合です。問い合わせに対する売上額などがある場合は、記述しましょう。
今回はこういったコードにしてみます。
<a href=”https://vimeo.com/jp/xxxx”><img src=”play_button.jpg” alt=”店内ムービー再生” onclick=“ga(‘send’, ‘event’, ‘movie’, ‘play’, ‘店内ムービー’);”/></a>
カテゴリ:movie
アクション:play
ラベル:店内ムービー
トラッキングコードの設置が完了したら、Googleアナリティクスの目標を設定します。
「目標設定」の「テンプレート」から、「メディア再生」を選択。
ここは、ケースに応じて最適なものを選択してください。ピッタリのものがなければ、「カスタム」を選択します。
(テンプレートが選択できない場合は、こちらを参考に「業種」を設定してください)
「目標の説明」の項目です。
まず、「名前」を指定しましょう。自分がわかりやすい任意のものでOKです。「タイプ」は、「イベント」を選択します。
「続行」クリックで、この項目は完了です。
最後は「目標の詳細」で、「イベントの条件」を入力していきます。
これは、HTMLに設置したトラッキングコードのことです。トラッキングコードに指定した、“カテゴリ” “アクション” “ラベル”を記述します。
設定済みの条件が全て満たされると、コンバージョンが1カウントされます。
「保存」をクリックで、イベントの設定は完了です。
動作確認
設定が終わったら、動作確認をします。
リアルタイム > コンバージョン から、きちんと動作しているか確認することができます。ここのカウントが動かなければ、記述に漏れがないか確認しましょう。
いかがでしたか?
Googleアナリティクスは奥が深すぎて、なかなか全てを使いこなすのは難しいかと思いますが、コンバージョン設定はきっとサイト改善に役立つはずです。「触ったことがなかった」という方は、ぜひ設定してみてくださいね。