あまり知られていないと思いますが、大阪・江坂に『スキュルチュール江坂』という彫刻専門の美術館があります。
彫刻作品を鑑賞するのが趣味という人は、そんなに多くないと思いますが、この美術館は小さいながら雰囲気がとてもよく、作品自体を鑑賞するのはもちろん、その環境まで含めて心地よく過ごせるので、休日をゆっくり過ごすのに穴場的オススメな美術館なのです。
メジャーな美術館の人気の展覧会だと、どうしても人が多くゆったり自分のペースで鑑賞できないものですが、この美術館では(失礼ながら)そんなことはありません。来場者が少ないので運がよければ貸切状態で巨匠の作品を楽しめます。
しかも、ロダン、ジャコメッティ、ヘンリー・ムーアといった巨匠たちの作品です。
ジョージ・ナカシマの家具が設置されたレンガ調の通路を進むと最初にあるのはヘンリー・ムーアの作品「少女の胸像」。この、どうみても少女に見えない作品に圧倒されながら、次にあらわれるのはマイヨールの「マリーのトルソ」。その後ブールデル、オデュッセウスの妻を形どった「ペネロープ」、ロダンの「バルザックの最終習作」といった力強い作品に続いていきます。
展示点数が10点程度とすごく少ないので、気軽にさっと楽しむのもいいのですが、1点1点に時間をかけてじっくり鑑賞するのがいいのではないでしょうか。
色んなアングルから観るて、それぞれ異なるよさを楽しめるのが彫刻の魅力ですね。
作品を楽しんだ後はラウンジスペースにて、ジョージ・ナカシマのチェアに座ってマルタ・パンの作品を眺めながらゆったりコーヒーを飲むこともできます。
休日を静かに過ごしてみたい時に訪れてみてください。
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