『シンギュラリティ(技術的特異点)』ってご存じでしょうか?
人工知能なんかのテクノロジーがえらいことになって、人類の進化がSFのような状態になってしまうというヤツです。(かなりのざっくりと言いました…詳しくはこちら)
この時には、もう人間の脳の機能はまるまる再現できるようになっているらしいです。
知識はダイレクトに人間の脳にダウンロードできるので、もう暗記に時間を費やすなんでこともないでしょう。
新しい商品を開発するのはおろか、販促の戦略も人工知能が考えているのでしょうか。
レイ・カーツワイルによると、2045年にはこのシンギュラリティに達するということです。ちょっと、まだ生きているかもしれないじゃないですか…。
しかし正直、2045年の世の中なんて、想像できません。
せいぜい5年後くらいなら想像できるでしょうか?
人工知能やロボットのせいで「近い将来なくなる仕事」というのが最近よく話題になります。
先日「人工知能やロボットに置きかえにくい職業リスト」を見て、その中に「グラフィックデザイナー」の文字を見つけ、ホッと胸をなでおろしたところですが、シンギュラリティに達したら、それももうどうかわかりませんよね。近い将来はなくならないが、ちょっと先の将来はなくなっているような気もします。
微妙なニュアンスや感性が必要なデザインも人工知能がばっちりこなしているんでしょう。膨大な過去のデザイン事例・ビッグデータを元にした論理的なデザインなんかお手のものなはずだし、脳の機能をまるまる再現できるくらいだから、感性といわれる部分の表現もできるはずです。
人工知能が、ヒューマニティあふれる感動的なクリエイティブを発揮して人間にモノを売ってほくそ笑んでる姿が目に浮かびます…。
2045年には、人工知能に追い抜かれるかもしれませんが、それまでは必死に考えてコンセプトを練り、感性を磨いてデザインを施して、人工知能の急激な進化から逃げ続けたいものです。
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