しかし、書体数がたくさんあるうえにDTPで定番と言われる書体が多くあるわけではないので、どれを使ったらいいのか迷うことが多いのではないでしょうか?
ここでは、珠玉混交のグーグルWEBフォントの中でも完成度が高く、堅めの企業サイトでも安心して使用できるような、おすすめフォントを5つ取り上げます。
1. 人気フォント「ゴッサム」の代替として『Montserrat』
汎用性が高く、最初におすすめしたいのは『Montserrat』。
なんといっても、オバマ元大統領が選挙戦で使用して以来、大人気のフォント「Gotham(ゴッサム)」にかなり近いのがその理由です。
強さと親しみやすさを兼ね備えているので、とにかく使いやすい。
よく映画のポスターや予告編では、大文字で字間をあけた使われ方をしていますが、太めのウェイトでちょっと小ぶりに使うのもおすすめの使い方です。
2. 曲線のきれいなサンセリフ『Open Sans』
以前アップルで使用されていた「Myriad」に似た印象のフォント。
しかし、この『Open Sans』のほうが、少し懐が深く微妙な曲線のうねりが綺麗で味わい深いセンスが隠されていて好印象です。
曲線の端(eの右端部分など)の切り方が垂直なのもポイントが高い。
Googleフォントの中では他にも「Lato」という、かなり似たフォントもありますが、全ウェイトでバランスが美しいのはこちら。
3. コンデンスならこれ!『Oswald』
ぼくの個人的なコンデンス書体を選ぶ際のポイントは、タテ棒のライン(oやeのタテのライン)にストレートな部分があること。
これがあると“カチッ&スキッ”とした印象に収まるのです。コンデンスでも意外とこのタテのラインが曲線なものが多いんですよね…。
Googleフォントなら他に「Fjalla One」や「Pathway Gothic One」なんかもスキッとストレートになっているのですが、字によってはけっこうクセがあるので、まとまった美しさという点で、この『Oswald』に一票です。
4. バランスのいいスラブセリフ書体なら『Robot Slab』
カチッとしたデザインの中にも、ちょっとしたひっかりと個性が欲しい場合はスラブ書体はどうでしょう?
Googleフォント内のスラブセリフ書体の中では、この『Robot Slab』が一番バランスがよく綺麗だと感じました。
5. 柔らかさも強さもあるセリフ書体『Playfair Display』
WEBデザインではゴシック系のほうが使いやすいことが多いとは思うのですが、セリフ書体を使いたい場合にはこの『Playfair Display』。
古臭い印象ではなく、どこか明るく洗練された印象を与えられます。
ただし横ラインがとても細いので、小さく使用することは避けたほうがよさそうですね。
以上、5つのフォントを取り上げました。もちろん、他にも美しいフォント、個性的なフォントはたくさんあるので状況に応じて探してみてください。