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みなさんはドキュメンタリー映画をご覧になりますか?
正直いって、できの良い作品であっても退屈に感じる時間があったり、ついウトウトしてしまったり。それがドキュメンタリー映画の印象ではないでしょうか。

それでもドキュメンタリーにはフィクションにはない魅力があるので、興味をそそられる作品があれば映画館で見るようにしています。いくつか観ているうちに自分なりの鑑賞方法ができてきました。

1.  撮影方法などの参考にする、想像する

 例えばハリウッド映画は桁違いに予算がかかりすぎていて、感嘆することはあっても撮影や制作の参考にすることあまりできそうにないですよね。
しかし、ドキュメンタリー映画は低予算と相場が決まってます。使っている機材も高価ではないので直接参考にできるんですよね。中には一眼レフカメラや家庭用ムービーカメラで撮影していると思われる映画もあったりして…そんな想像しながら観るのが楽しいのです。

2. ドキュメンタリーの中の作為を楽しむ

ドキュメンタリーは真実を映す手法だと思っている人も多いと思いますが、作り手側の作為が全く反映されないことはまずないでしょう。そもそも、カメラを向けた瞬間に被写体である人間は自然な状態でいることはできません。

それどころが、あきらかに被写体に指示をだして撮影しているだろうということも少なくありません。(もちろん、映画自体がヤラセだと言いたいわけではなく…)

そういうシーンに気づくと
「このシーンを撮影する前に、監督はどういう指示を出したのだろうか…?」とか、
「監督はここで、どうしても美しくて印象的な映像を入れたかったんだろうなあ」など
考えながら観ることができる。
それも大きな楽しみのひとつです。

3. 監督ならではのスタイルを楽しむ

 上記の1,2からも見えてくることですが、監督のスタイルを楽しむのもいいですね。
勝手ながら以下の4つのタイプに分けてみました。
  1. 表現したい強い想いがあり、徹底的に取材対象に切り込んでいく。このタイプは画の美しさや構図にあまりこだわらない。内容が全てだろうという男前ジャーナリストタイプ
  2. ドキュメンタリーであっても、いかにも映画らしい美しい映像を撮影したいという欲がすてられない、カッコつけ優等生タイプ
  3. 目的に向かって撮影方法や機材をしっかり用意。技術やノウハウもしかりしている職人プロフェッショナルタイプ
  4. かつてない表現や実験的なスタイルに挑戦する、芸術家タイプ。カリスマな反面、とんでもない退屈な作品も生み出してしまう。

(どうでしょう。思い当たる監督はいませんか? ちなみにdの代表はホセ・ルイス・ゲリン…)

以上、ドキュメンタリー映画の私的な視点でした。

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