「ゲーム理論くらい、ちょっとかじっておきたいな」と思ったときに、まず手にする一冊はこれがよいのではないでしょうか?
ほんとうに世界一わかりやすいかはさておき「ゲーム理論って面白い!」と感じることは間違いありません。ただ、この本は敷居を下げるためか、けっこう“ちゃらく”書かれています。
タイトルには「教科書」とありますが、中身は小説仕立て。大手お菓子メーカーのダメ社員“リナ”が謎の老人からゲーム理論を教わることで活躍していくという内容ですが、このベタなストーリーがなんとも面白い。途中ちょっとしたおふざけを挟みながら、決して難しい内容にはしないのです。
普通ここまでやわらかく簡単にするとつまらない本になってしまうものですが、ストーリーで引き込む著書の腕がなかなかだと感じました。
読み始めはちょっとバカにしながら読んでしまうが、気がつくとのめり込んでる自分がいる…。そんな一冊なのです。
〈帯コピーには…〉
競合他社に勝ちたい→プラスサムゲーム
弱小企業の戦い方→合理的なブタ
有利な意思決定をしたい→囚人のジレンマ
とあり、特に企業の広告・販促担当の方なら実感をもって楽しく読めると思います。ただし、シリアスに学びたい方は決して読まないでください…。
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